「おすすめのai開発会社を教えて」とAIに聞くと、それらしい会社名が返ってきます。ただし当社の実測では、同じ趣旨の質問を3回投げても引用元は1件も重なりませんでした。先に断っておくと、当社(株式会社TOE)はAI導入支援を売る側で、中立の第三者ではありません。だから当社は会社の順位付けをしません。代わりに、AIが返す発注先リストがどこまで裏を取れるのかを、測った数字だけでお伝えします。

結論:AIが返す「おすすめ」は、そのつど別の会社になる

当社は特定のAI開発会社を推薦しません。理由は2つあります。1つは、当社がAI導入支援を売る利害関係者であり、順位付けをすれば宣伝になってしまうこと。もう1つは、そもそも「おすすめのai開発会社を教えて」という質問にAIが返す答えが、聞くたびに変わることを当社が実際に確認しているからです。

2026年7月18日、当社はPlaywright経由でPerplexityに「業種+条件+地域」の3クエリを投げました。返ってきた引用元ドメインは12件。内訳は企業の自社サイトが8件、ポータル・マッチングサイトが4件です。そして、この3クエリの間で引用ドメインは1件も重複しませんでした。同じ人が少し言い方を変えて3回聞けば、根拠にされるサイトが総入れ替えになる、ということです。

これは当社だけの偏りではありません。SparkToro / Gumshoe.aiの調査(600人・2,961回実行)では、同一質問での回答の再現率は100回に1回未満とされています。AIの「おすすめ」は、固定された順位表ではなく、そのつど引かれるくじに近いものです。

当社が測ったこと① 引用されるのは「具体的な記述」だった

引用元が毎回変わるとはいえ、AIが何を根拠に選んでいるかには傾向がありました。当社がPerplexityの引用箇所を1つずつ読んだところ、引かれていたのは「0.03mm〜1.0mmの極薄板溶接に対応」「1点から製作」のような具体的な記述の箇所でした。「高品質」「短納期」といった抽象的なキャッチコピーの箇所は引かれていませんでした。

つまり、AIに拾われている会社は「良い会社」として選ばれているのではなく、「条件に合う具体的な数字を書いていた会社」として選ばれている可能性が高い、ということです。おすすめリストの並び順を、品質の序列だと読むのは危険です。この引用の中身を12サイト分読んで分かったことは、発注クエリで引用される製品・サービスページの書き方にまとめています。

当社が測ったこと② AIで探す人は増えているが、発注まで至るのは2割

「AIに聞いて発注先を決める人」がどれくらいいるのかは、外部調査の数字を借ります。Piftee(2026年5〜6月・n=196)によると、発注先探しで生成AIを使った人は75.0%、AI経由で企業を発見した人は82.3%。ところが、AI経由で実際に発注に至ったのは21.1%でした。

項目 数値
発注先探しで生成AI利用 75.0%
AI経由で企業を発見 82.3%
AI経由で発注に至った 21.1%

探すところまではAIに任せても、最後の発注はAIの答えだけでは決めていない、という数字です。裏付けとして、Gartner(2026年5月・n=645)ではBtoB購買担当者の51%がAIで誤情報に遭遇し、69%が裏取りを依頼したと報告されています。「おすすめのai開発会社を教えて」の答えは、そのまま発注判断に使うものではなく、候補を集める入口として使われているとみるのが実態に近そうです。

当社が測ったこと③ AIは会社を取り違えることがある

AIの答えを鵜呑みにできない具体的な理由も、当社は測っています。2026年8月1日、福岡県の金属加工業45社を対象に、Gemini Flash-Lite+Google検索グラウンディングで1社3回ずつ説明させました。公式サイトを根拠に正しく説明できたのは42社(93%)でしたが、3社(7%)は同名の別会社と区別されていませんでした。

さらに項目別に見ると、事業内容は100%、主力製品98%、所在地98%と高い一方で、報道・業界メディアでの言及は31%(14社)にとどまりました。AIが説明できる会社でも、その根拠は公式サイトが中心で、第三者の評価まで踏まえた「おすすめ」になっているとは限りません。会社名が似ているだけで説明が入れ替わる問題への対処は、AIが別の会社の説明を返してくるとき、何をすればいいのかで扱っています。

「おすすめのai開発会社を教えて」で自分の会社を出したい側へ

この検索語で「発注する側」ではなく「発注される側」に回りたい会社もいるはずです。その立場から見ると、まず自社がAIにどう説明されているかを知る必要があります。当社自身を測ると、AI可視性チェッカーのスコアはAIの鬼10/100、株式会社TOE20/100でした。AIが根拠にした6サイトに、当社のサイトは1つも入っていませんでした。売る側の当社ですら、この状態です。

自社がAIにどう扱われているかは、ツールなしで30分あれば確認できます。手順は自社がAIにどう説明されているかを、30分で調べる手順にまとめました。まずは「AIに好かれる会社」を目指す前に、「AIに取り違えられていないか」を確かめるところからです。

この記事で言えないこと

  • 具体的にどのAI開発会社が優れているか。当社は会社の品質を測っておらず、順位付けもしません。
  • 相場・料金の目安。当社は他社の見積もりを集計していないため、金額は書けません。
  • AIに引用されれば発注が増えるか。当社の可視性と受注の因果は測っていません。効果は保証できません。
  • どのAIが最も正確か。当社が3回ずつ試したのはGeminiとPerplexityで、全AIを横断比較したものではありません。
  • 上記の外部調査(Piftee・Gartner・SparkToro / Gumshoe.ai)は当社の実測ではなく、出典を明示して引用した第三者データです。母集団や時期が異なる点にご注意ください。

まとめ

  • 「おすすめのai開発会社を教えて」の答えは固定ではなく、当社の実測では3クエリで引用元が1件も重ならなかった。
  • AIに引用されるのは「良い会社」ではなく、条件に合う具体的な数字を書いていた箇所だった。
  • 外部調査ではAIで発注先を探す人は75.0%だが、AI経由で発注に至るのは21.1%。答えは入口であって結論ではない。
  • AIは同名の別会社と取り違えることがある(当社実測で45社中3社・7%)。会社名だけの一致を信用しない。
  • 当社(株式会社TOE)はAI導入支援を売る側の利害関係者であり、特定の会社を推薦しません。判断は必ず裏取りを。