「ai開発会社 おすすめ」と検索する、あるいはその言葉をそのままAIに打ち込む人は実在します。当サイトもこの語で直近28日に2回表示されました(最高65.5位)。ただ、当社が2026年7月18日にPerplexityへ3クエリ(業種+条件+地域)を投げて測ったところ、引用元ドメインは12件で、3クエリ間の重複は1件もありませんでした。「おすすめ」の顔ぶれは聞くたびに入れ替わります。まずこの事実からお伝えします。

なお当社(株式会社TOE / AIの鬼)は中小企業向けにAI導入支援を売る利害関係者です。以下は自社サービスの宣伝ではなく、当社が実際に測った数字だけを並べたものです。効果や成果は保証しません。

AIが返す「おすすめ」の引用元は、こうなっていた

2026年7月18日、Playwright経由でPerplexityに3クエリを投げ、AIが根拠にした引用元ドメインを数えました。結果は12件。内訳は次のとおりです。

引用元の種類 件数
企業の自社サイト 8件
ポータル・マッチングサイト 4件
合計 12件

そして、この3クエリ間で引用ドメインは1件も重複しませんでした。つまり条件を少し変えるだけで、AIが「おすすめ」として挙げる先はまるごと入れ替わります。同じ質問でも再現しないという報告は外部にもあり、SparkToro / Gumshoe.aiの調査(600人・2,961回実行)では、同一質問での再現率は100回に1回未満とされています。

引用されていたのは「0.03mm〜1.0mmの極薄板溶接に対応」「1点から製作」のような具体的な記述の箇所でした。「高品質」「短納期」といった抽象的なキャッチコピーの箇所は引用されていません。AIは「おすすめです」と書いてあるページではなく、条件を具体的に書いてあるページを拾っていました。

「AIで探して発注」まで進む人は、どれくらいいるのか

発注先探しでAIを使う人がいるのは事実です。Piftee(2026年5〜6月・n=196)では、発注先探しで生成AIを利用した人が75.0%、AI経由で企業を発見した人が82.3%、そしてAI経由で実際に発注に至った人が21.1%でした。探すのに使う人は多いものの、発注まで進むのは5人に1人ほどという数字です。

Pifteeの段階(n=196) 割合
発注先探しで生成AIを利用 75.0%
AI経由で企業を発見 82.3%
AI経由で発注に至った 21.1%

裏取りも行われています。Gartner(2026年5月・n=645)では、BtoB購買担当者の51%がAIで誤情報に遭遇し、69%が裏取りを依頼したと報告されています。AIの「おすすめ」を鵜呑みにする買い手ばかりではない、ということです。

「おすすめ」に自社が載る前に、AIが自社を説明できるか

「おすすめ一覧に載りたい」の前に、AIがあなたの会社を正しく説明できるかという段階があります。当社は2026年8月1日、福岡県の金属加工業45社を実測しました(Gemini Flash-Lite+Google検索グラウンディング、1社3回)。公式サイトを根拠に説明できたのは42社(93%)、同名他社と区別されていなかったのは3社(7%)でした。

項目別では、事業内容100%/主力製品98%/所在地98%/従業員数・売上規模96%/設立年93%/取引先・納入実績76%/報道・業界メディアでの言及31%(14社)。基本情報は拾える一方、実績や報道は欠けやすいという結果です。同名他社と混同されたときの対処はAIが別の会社の説明を返してくるとき、何をすればいいのか(同名・類似名の対処)にまとめています。

参考までに、当社自身のAI可視性も測っています。2026年8月1日、自社サイトをAI可視性チェッカーで測ったところ、AIの鬼は10/100、株式会社TOEは20/100でした。AIが根拠にした6サイトに、当社サイトは1つも入っていませんでした。人に「AIの鬼を見ろ」と言う前に、AIが当社を見ていないというのが実測です。

「おすすめ」という言葉をどう受け取るか

ここまでの数字を並べると、「ai開発会社 おすすめ」でAIに聞いて出てくる名前は、(1) 聞くたびに入れ替わり(3クエリ重複0件)、(2) 具体的な記述のあるページから拾われ(抽象的なキャッチコピーは拾われない)、(3) 買い手の側でも半数が誤情報に遭遇して7割が裏取りする、という前提で見るのが実態に近いと言えます。「おすすめ一覧」を1本見て決められる状態ではありません。AIに聞いた答えをどこまで信じられるかは「おすすめのai開発会社を教えて」とAIに聞く前に — その答えはどこまで裏が取れるのか?で掘り下げています。

この記事で言えないこと

  • 特定のAI開発会社の技術力・価格・品質・納期を、当社では測っていません。どの会社が「おすすめ」かは当社では判定していません。
  • 上記のPerplexity・福岡45社の実測は、金属加工業・製造業を対象にしたもので、AI開発会社そのものを名指しで測ったものではありません。業種が違えば結果は変わり得ます。
  • AI経由で発注した人がその後満足したか(発注後の成否)は、当社では測っていません。Pifteeの21.1%は「発注に至った」割合であって、成功率ではありません。
  • 引用元が入れ替わる原因(モデルの更新か、クエリの差か)を、当社では切り分けていません。測ったのは「重複が0件だった」という結果だけです。

まとめ

  • 当社が2026年7月18日にPerplexityへ3クエリ投げて測った引用元は12件(自社サイト8件・ポータル4件)で、3クエリ間の重複は0件でした。
  • 引用されたのは「0.03mm〜1.0mmの極薄板溶接に対応」のような具体的な記述で、「高品質」等の抽象的なコピーは拾われませんでした。
  • 発注先探しでの生成AI利用は75.0%、AI経由の発見は82.3%、発注まで至ったのは21.1%(Piftee・n=196)。裏取りも進んでいます(Gartner・69%)。
  • AIが会社を説明できるかは別の段階で、福岡45社では93%が説明可・7%が同名混同でした。当社自身の可視性は10/100・20/100です。
  • 特定会社のおすすめ可否・価格・品質、発注後の成否は当社では測っていません。判断はご自身の裏取りで補ってください。