AI開発会社を選ぶ「一般的な基準」を、当社は測っていません。相場も、失敗率も、当社の手元に数字がありません。ただし1つだけ、当社が実測して言える基準があります。それは「その会社の名前をAIに聞いたとき、AIが正しく説明できるか」です。福岡県の金属加工業45社を測ったところ、公式サイトを根拠に説明できたのは42社(93%)でした。この確認は、あなたが発注前に自分で30分でできます。なお当社(株式会社TOE)はAI導入支援を売る利害関係者であり、当社を選べとは言いません。

発注先探しは、すでにAIから始まっている

外部調査から引用します。Piftee(2026年5〜6月・n=196)では、発注先探しで生成AIを利用した人が75.0%、AI経由で企業を発見した人が82.3%でした。一方で、AI経由で実際に発注に至ったのは21.1%です。つまり「AIで探す」ところまでは4人に3人がやっているのに、「AIで見つけて発注した」のは5人に1人にとどまります。

この数字が、選ぶ側と選ばれる側の両方に効いてきます。あなたがAI開発会社を探すとき、最初にChatGPTやPerplexityへ聞く可能性は高い。そのとき返ってくる会社名が、AIの根拠のある推薦なのか、当てにならない出力なのかを見分ける必要があります。

AIは、どの会社を「根拠あり」で説明できるのか

2026年8月1日、当社は福岡県の金属加工業45社を実測しました(Gemini Flash-Lite+Google検索グラウンディング、1社あたり3回)。結果は、公式サイトを根拠に説明できたのが42社(93%)、同名の他社と区別できていなかったのが3社(7%)でした。

項目別に見ると、会社の「顔」にあたる部分ほどAIは正しく拾えていました。逆に、報道や業界メディアでの言及は31%(14社)しか拾えていません。ここに、AI開発会社を選ぶときの実用的な基準が隠れています。候補の会社をAIに聞いて、事業内容や主力製品まで正確に返ってくるなら、その会社は公式サイトに具体的な情報を出している会社です。逆に会社名すら別会社と混同されるなら、選定の初期段階で警戒材料になります。

表:AIが公式サイトを根拠に説明できた項目の割合(45社)

項目 数値
事業内容 100%
主力製品 98%
所在地 98%
従業員数・売上規模 96%
設立年 93%
取引先・納入実績 76%
報道・業界メディアでの言及 31%(14社)

この表は、当社が45社を実測して機械的に集計したものです。業界平均や推計ではありません。あなたが候補の会社を同じようにAeAIへ聞けば、どの項目まで正確に返ってくるかで、その会社の情報開示の厚みが測れます。手順は自社がAIにどう説明されているかを、30分で調べる手順にまとめています。候補の会社名に置き換えれば、そのまま相手の会社チェックに使えます。

AIの答えを鵜呑みにできない理由

同じくAIで選ぶことのリスクも、外部調査に数字があります。Gartner(2026年5月・n=645)では、BtoB購買担当者の51%がAIで誤情報に遭遇し、69%が裏取りを依頼したと報告されています。AIが返した会社名や実績を、そのまま信じてはいけないという数字です。

当社のPerplexity実測(2026年7月18日)でも、AIが引用していたのは「0.03mm〜1.0mmの極薄板溶接に対応」「1点から製作」といった具体的な記述の箇所で、「高品質」「短納期」のような抽象的なキャッチコピーの箇所ではありませんでした。会社を選ぶ側から見れば、これは「抽象的な売り文句しか出していない会社は、AIにも正しく拾われにくい」ということです。会社概要ページの書き方はAIが読む「会社概要ページ」の書き方で45社分を分解しています。

当社自身のAI可視性も測りました

利害関係者として、自社の数字も出します。2026年8月1日にAI可視性チェッカーで測ったところ、AIの鬼は10/100、株式会社TOEは20/100でした。AIが根拠にした6サイトに、当社サイトは1つも入っていませんでした。AI導入支援を売っている当社ですら、この位置です。だからこそ「AIに聞いて上位に出た会社が優れている」とは限らない、と当社は自分の数字から言えます。

同名・類似名で別会社の説明が返ってくる問題は3社(7%)で実際に起きました。対処はAIが別の会社の説明を返してくるとき、何をすればいいのかにあります。

この記事で言えないこと

  • AI開発会社の選定基準そのもの(価格の相場、契約形態、開発体制の良し悪し)は、当社は測っていません。
  • 特定のAI開発会社の技術力・納品品質・トラブル率は、当社は測っていません。
  • 「AIに正しく説明される会社=良い開発会社」という因果は、当社は証明していません。相関すら測っていません。あくまで「情報開示の厚み」を確かめる1つの材料です。
  • Pifteeの発注21.1%やGartnerの誤情報51%は外部調査であり、当社の実測ではありません。
  • 当社は株式会社TOEが運営し、AI導入支援を販売しています。中立ではありません。

まとめ

  • AI開発会社を選ぶ一般的な基準(相場・失敗率)は当社の手元に数字がなく、書けません。
  • 代わりに使えるのは「候補の会社をAIに聞いて、事業内容や主力製品まで正確に返るか」。45社実測では93%が正しく説明でき、7%は別会社と混同されました。
  • AIで発注先を探す人は75.0%いる一方、AI経由の発注は21.1%。誤情報への遭遇は51%(Gartner)で、裏取りは必須です。
  • AIに拾われるのは具体的な記述で、抽象的なキャッチコピーではありません。会社選びでも同じ見方が使えます。
  • 当社(株式会社TOE)は利害関係者です。自社のAI可視性は10/100・20/100で、AIの推薦順位が実力の証明でないことを、自分の数字で示しました。