AIの鬼

実践記録

編集部が自社でAIを動かした記録。数字はそのまま載せています。

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業務AIエージェントの「成功率」だけ見ていると、なぜ改善できないのか — 310トレースを失敗の型で数え直した結果

IBM Research と UC Berkeley が、IT運用タスクを実行したAIエージェントの実行トレース310本を「失敗の型」で分類しました。失敗した実行1回には平均2.6〜5.3個の問題が同時に起きており、成功率という単一の数字が改善の役に立たない理由が数字で示されています。中小企業がPoCの評価条件をどう書くべきかまで整理します。

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AIエージェントへの指示は「会議ID」と「来週の営業会議」で成功率がどれだけ変わるのか?約90%と約40%

OpenEnvのCalendar Gym環境で、AIエージェントのタスク成功率は対象を識別子(ID)で明示した場合に約90%、同じタスクを自然言語で表現した場合に約40%でした。失敗の半数超はツール引数の書式ミスか実行順序の誤りです。発信元はこの評価環境の提供者であり、n数や評価モデル名は開示されていません。

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大きいモデルなら自社の言葉も通じるのか?1,173問・54モデルで正答率が25.66%〜82.18%に開いた検証

UAEのTechnology Innovation Instituteが、エミラティ方言を扱う1,173問のベンチマーク「Alyah」で54モデルを評価しました。同じ問題セットで正答率は25.66%から82.18%まで開き、4択の偶然正解25%と区別できないモデルもありました。自社の言葉づかいで測る必要性を示す実例です。

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AIエージェントは設備の現場業務をどこまで任せられるのか?最良モデルでも計画68.2%・実行72.4%、複数連携では47%

IBM Researchが公開したAssetOpsBenchは、産業設備の運用業務をAIエージェントに解かせるベンチマークです。最良のGPT-4.1でも計画68.2%・実行72.4%にとどまり、実運用可否の基準である85点に到達したモデルはゼロ。複数エージェントを連携させると47%まで落ちました。中小企業が自動化の範囲を決める材料になります。

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公開ベンチマークのスコアはそのまま比較に使えるのか?同じLLaMA 65BのMMLUが63.7と48.8に割れている

Hugging FaceとEvalEval Coalitionが、22,000超のモデル・2,200のベンチマークにまたがる229,000件の評価結果を1か所に集約しました。そこで露わになったのは、同一モデル・同一ベンチマークでもスコアが63.7と48.8に食い違うという事実です。ベンダー提示の点数をどう扱うべきかを整理します。

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リリース間隔が4〜6週から毎週へ短縮した事例で、AIエージェントにどこまで任せてどこに人を残すべきか?

Hugging Faceが自社ライブラリのリリース作業をAIで自動化し、4〜6週に1回だったリリースを毎週1回に、人手のレビューを数時間から約15分に短縮したと公表しました。1回あたりのAI利用コストは約0.25ドル。自社サービスの利用事例という利害関係も含めて、中小企業が持ち帰れる設計思想を整理します。

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パラメータ1.5Mから34.5MのOCRモデルは、自社の帳票読み取りを内製する道具になるのか?

PaddleOCRチームが公開したPP-OCRv6は、1.5M・7.7M・34.5Mの3構成で50言語に対応するOCRモデル群です。最大構成の検出Hmeanは86.2%、認識精度は83.2%と示されましたが、いずれも提供者自身の社内ベンチマークによる数字で、推論速度もライセンスも本文に記載がありません。読み方と検証の順番を整理します。

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定型判断はローカルAIで足りるのか — 330件の仕分けをF1 0.800・1件1.41秒で回した検証は何を示したか

Hugging Face公式ブログが、OpenClawリポジトリのPR・課題の仕分けをローカルの小型モデルで実施した結果を公開しました。330行の評価セットでF1 0.800、1件あたり1.41秒。巨大モデルはF1 0.811とほぼ同等ながら1件144秒。数字の出どころと限界も含めて読み解きます。

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社内資料を読ませたAIエージェントは、外部検索の途中で機密をどれだけ漏らすのか?漏洩率34.0%という実測

ServiceNowが公開したMosaicLeaksは、社内文書を読んだAIリサーチエージェントが外部検索クエリに機密を混入させる度合いを測ったベンチマークです。素のモデルで漏洩率34.0%、「漏らすな」と指示しても25.5%、精度だけを追って学習させると51.7%に悪化しました。社内AI利用の線引きを考える材料になります。

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LoRA以外の追加学習手法は検討する価値があるのか?画像生成でOFTが0.708対0.697、メモリ約1GB減という実測

Hugging Faceが自社のPEFTライブラリで複数の追加学習手法を同一条件で比較しました。画像生成ではOFTがDINO類似度0.708/メモリ9.01GBとなり、LoRAの0.697/9.97GBを精度・メモリの両方で上回っています。一方で本番の推論基盤はLoRA形式しか読めない場合があり、勝つ手法と使える手法は一致しません。

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オープンウェイトのGLM-5.2は商用最上位にどこまで迫ったのか — FrontierSWE 74.4%と1Mトークンの中身

誰でも重みを入手できるオープンウェイトの大規模モデルGLM-5.2が、開発タスクの指標で商用最上位に1ポイント差まで迫ったと発表されました。ただしこれは提供元Z.AI自身による測定で、超長時間タスクでは13ポイント差の劣後も同時に報告されています。中小企業にとっての意味を数字ごとに整理します。

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GitHub ActionsのCIをHugging Face Jobsへ移すと実行時間は1分40秒から1分10秒になるのか?

Hugging Faceが自社プロダクトTrackioのCIをGitHub ActionsからHF Jobsへ移した結果、CPU実行で1分40秒が1分10秒(約30%短縮)、GPU実行で45秒・1回1セント未満と報告されました。ただし発信元は当該サービスの提供者であり、測定回数も期間も記載がありません。読み方を整理します。

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社内AIの「危ない出力」を自社ルールで検閲する4Bモデルは、中小企業でも運用できるのか?

NVIDIAが公開したNemotron 3.5 Content Safetyは、AIの入出力が安全かどうかを判定する4Bパラメータの小型モデルです。多言語Aegisで有害判定F1が96.5%、日本語は明示的な訓練対象12言語に含まれます。ただし数値はすべて提供者本人の自己申告で、比較条件は非公開です。

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AIエージェントに専用コマンドを渡すと何が変わるのか?18タスク1,000回で成功率84%が94%になった記録

Hugging Faceが同一の18タスクを各10回、計約1,000回走らせて比較したところ、専用CLIを使ったエージェントの成功率は94%、汎用のAPI直叩きでは84%でした。トークン消費は最大6.0倍の差がつく一方、単発の読み取りでは専用化が不利になる線引きも示されています。

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AIエージェントはどこで失敗するのか?8,000超のAPI・62ドメインで測ったVAKRAが示す設計の上限

IBM Researchが公開したエージェント評価基盤VAKRAは、8,000以上のAPIと62ドメインを模した環境で、推論チェーン3〜7ステップを要しうる課題を解かせるものです。ツール候補の多さ、手順の長さ、社内ルールの遵守という3条件で失敗が増える構造を、中小企業の設計判断に引き直して読み解きます。

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チャットボット以外の業務AIでも「人の好み学習」は効くのか?OCRで出力崩れが平均59.4%減という実測

DPO(直接選好最適化)はチャット向けの手法という理解が一般的ですが、OCRという機械判定可能な業務で検証した結果、文字化けや無限ループといった出力崩れの発生率が平均59.4%、最良ケースで87.6%減ったという数字が出ています。ただし発信元は当該OCR製品の提供者であり、効果には3つの条件がつきます。

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画面を操作するAIは、社内PCで動かせる段階に来たのか(AndroidWorld 79.3%が示す現在地)

H companyが公開したHolo3.1は、PC画面を見て操作するエージェントを0.8B〜35B-A3Bの複数サイズで提供し、モバイル操作精度は67%から79.3%へ改善したと報告しています。ただし発表は自社製品についての自社測定であり、最高性能でも約2割は失敗します。中小企業が今どこまで試せるかを整理します。

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AIコーディングツールで開発は本当に速くなるのか ― 実測19%遅く、本人の実感は20%速い、という調査をどう読むか

METRが熟練OSS開発者16名・実課題246件をランダム割付で測ったところ、AI使用可の条件で完了時間は19%長くなりました。一方で開発者本人は終了後も20%速くなったと信じていました。中小企業が自己申告でROIを判断する危うさを、対象範囲の限界とあわせて整理します。

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AIが書いたコードは自動テストに通れば完成なのか?自動採点38%に対しレビュー通過0件だった記録

METRが大規模OSS18課題でAIエージェントの成果物を測ったところ、人間が書いたテストによる自動採点は38%(±19%)だった一方、人間のレビュアーがそのままマージ可能と判断したPRは15件中0件でした。テストに通った4件でも修正見積りは平均26分。中小企業がAI開発ツールの投資対効果を試算するときに、何を工数に計上すべきかを整理します。

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中小企業の生成AI「組織的活用」は32.3%まで来たのか — TSR6,327社調査で大企業と26.8ポイント差

東京商工リサーチが2026年4月に公表した6,327社アンケートで、中小企業の組織的な生成AI活用は32.3%、大企業は59.1%でした。「方針は決めていない」が中小で38.7%と最大勢力である一方、個人での利用は27.7%。会社の方針が現場に追いついていない構図を、経営者・情シスの判断材料として読み解きます。

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AIエージェントへの「完全自動承認」は、なぜ習熟で約20%から40%超へ倍増したのか?

Anthropicが自社のClaude CodeとAPIのログを分析し、AIエージェントにどこまで自動で任せているかを実測した。完全自動承認は新規ユーザーの約20%から習熟ユーザーの40%超へ倍増する一方、中断率も5%から約9%へ上がる。不可逆な操作は全体の0.8%。承認ポイントの設計に使える一次データを、偏りごと読む。

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中小企業の2割強が1年でサイバー被害、復旧平均5.8日——経営者は何から手を付けるべきか?

IPAが2025年5月に公開した中小企業の情報セキュリティ実態調査(n=4,191)を読み解く。2023年度の1年間で被害を受けた企業は約2割強、復旧に要した期間は平均5.8日・最長360日。不正アクセスの手口の最多は脆弱性48.0%だった。数字の分母と調査の限界まで含めて、経営判断に使える形に整理する。

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サイトへのアクセスの過半が人間でなくなった? Cloudflareが示す「AI学習クローラー52%」の中身

Cloudflareが自社ネットワークの観測値を公表した。クローラーリクエストのうちAI学習目的が2025年春の22%から2026年6月に52%へ。高頻度クロール分類では人間トラフィックが最大40%減。一方で参照流量の約88%は依然Google経由。母数と利害関係を分けて読む。

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マルチエージェントは単独AIを90.2%上回る代わりに、トークンを約15倍食うのか?

Anthropicが自社のResearch機能の構築記録を公開しました。複数のAIを並列で走らせる構成は社内評価で単一エージェントを90.2%上回った一方、トークン消費は通常のチャット利用の約15倍。中小企業がどの業務なら採算に乗るのか、限界の記述までたどって整理します。

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