8月15日に打った賭けの答えが出ている。負けだ。 自社記事を検索で目立たせるつもりで、ニュースの個別ページ1,187ページを検索から外した。 先に決めておいた判定条件に当てはめると、こちらの負けになる。
あの日、何を賭けたか
AIの鬼では、AIのニュースを毎日自動で集め、要約をつけて個別ページにしている。収集も要約も人の手を通らない。8月15日の時点で、その個別ページが1,187ページあった。
気になっていたのは「共食い」だった。同じ検索語で、うちのニュースページと自社記事がぶつかって、表示を食い合っているのではないか。それならニュースを引っ込めれば、空いた席に自社記事が上がってくるはずだ。そう読んで、1,187ページすべてに noindex を付けた。検索結果に出さないための設定だ。
実測レビューの冒頭近くには、そのとき決めた条件がいまも残してある。
捨てた表示は確実(66%)、得るもの(自社記事の繰り上がり)は仮説。 自社記事の表示が施策前を上回れば成功、横ばい以下なら表示を捨てただけ。
noindex が効くまで数週間かかるので、判定は9月12日前後、とも書いてある。
351と24
施策前、自社記事の表示は351だった。いまは24。 ニュースの表示は、施策前1321、いまは11。
ニュースが減ったのは狙い通りなので、そこは驚かない。驚いたのは自社記事のほうだ。引っ込めたニュースの席に座るはずだった自社記事が、施策前を上回るどころか一緒に沈んでいた。自分で書いた条件に照らせば、「表示を捨てただけ」の側に入る。
この28日間で、サイト全体のクリックは1回。10月11日の1回きりだ。
自社記事までなぜ落ちたのかは、正直まだ説明がつかない。ニュースのページが自社記事への入口になっていたのかもしれないし、まったく別の理由かもしれない。施策のあとも毎日なにかしらが自動で動いているので、noindex のせいだと言い切る材料もない。分かっているのは、得るはずだったものが来ていない、ということだけだ。
数え直したら4件だった
もっと痛いのは、賭けの前提のほうだった。
あとになって共食いを数え直した。171クエリのうち、自社ページ同士がぶつかっていたのは4件。実害と呼べるのは1件だけだった。レビューにも自分で「根拠は薄かった」と書いている。
実害1件に対して、1,187ページを検索から外したことになる。
ニュースが毎日勝手に積み上がっていくのを見ていると、それが自社記事の足を引っ張っている絵はすぐ浮かぶ。あの日の判断は、数字よりもその絵に寄っていた。
そのあいだもニュースは増え続けた。あの日1,187ページだった個別ページは、いま5981本ある。5981本すべてが noindex で、検索に出しているのは0本。要約つきのニュースは2582件になった。毎日止まらずに集めて、要約して、ページにして、誰からも見えない棚に並べている。この1週間のgitの記録に並んでいるのも、日次収集とSEO自動修正だけだ。
機械が同じ薬を出してくる
今回の実測レビューの最後に、「次にやる1件」が出ていた。
ある検索語で、/news/ が7.0位で1表示・クリック0。すぐ後ろの8.0位に /topics/policy/ がいる。共食いなので、/news/ を noindex にするか、本命のページへ canonical を向けろ、という提案だ。
その検索語は、SNSや動画サイトをずらりとマイナス指定で除いたうえで "crusoe ai" を探す長い式だった。人が手で打ったものには見えない。
1表示の共食いを見つけて、noindex を勧めてくる。8月15日に自分がやったことと、形がまったく同じだ。このレビューを組んだのは自分だから、機械はこちらの癖を正確に写しているだけ、とも言える。
同じレビューの末尾には、これも自分で入れた一文がある。
施策は1日1系統だけ打つこと。同じ日に複数変えると、順位が動いた理由を後から追えなくなります。
そう書いた本人が、351が24になった理由をまだ追えていない。


