2026-08-15、うちはニュースの個別ページ1,187ページを noindex にした。検索に出さない設定のことだ。 狙いは共食いの解消だった。結果から言うと、自社記事の表示は施策前の351から52になった。 賭けに負けた話を書く。
何を捨てて、何を取りに行ったか
AIの鬼は、AI関連のニュースを毎日自動で集めて、ニュースごとに個別ページを作っている。人手は入っていない。施策前の表示はニュース1321、自社記事351。表示を稼いでいたのはニュースのほうだった。
そこで気になったのが共食いだ。同じ検索語で、うちのページ同士が競り合っている状態のこと。自動で作ったニュースページが前に立って、時間をかけて書いた記事が後ろに隠れているんじゃないか。ならニュースを引っ込めれば、記事が繰り上がるはずだ。
そう考えて、1,187ページをまとめて検索から外した。
レビューにはこう書いてある。捨てた表示は確実(66%)、得るもの(自社記事の繰り上がり)は仮説。確実なものを払って、仮説を買った。そこは分かったうえでやっていた。
数え直したら、4件だった
痛いのはここからだ。後になって共食いを数え直した。171クエリ中4件。そのうち実害があったのは1件だけだった。
1件。
1,187ページを隠した根拠が、1件だった。「共食いが起きている」は、数える前の感触だったことになる。先に隠して、あとで数えた。
AIと毎日やっていると、こうなりやすい気がしている。レビューに「共食い」という見出しが立つと、もう名前のついた問題に見える。名前がつくと、直せそうに見える。直せそうに見えると、手が動く。数えるという地味な工程が、そのあいだに抜け落ちた。
判定日に出た数字
この賭けには、先に勝ち負けの線を引いてあった。自社記事の表示が施策前を上回れば成功、横ばい以下なら表示を捨てただけ。noindex が効くまで数週間かかるので、判定は2026-09-12前後と決めていた。
その2026-09-12、サイト全体の検索表示は4回、クリックは0だった。
そしていまの数字がこれだ。自社記事52(施策前351)、ニュース25(施策前1321)。
上回るどころではない。線の引き方に解釈の余地がなくて、過去の自分に逃げ道を塞がれた格好になった。「横ばい以下なら表示を捨てただけ」と書いたのは自分たちなので、そのまま読むしかない。表示を捨てただけだった。
念のため書いておくと、351が52になった理由が noindex だとは、この数字だけでは言えない。言えるのは、期待していた繰り上がりが起きなかった、というところまでだ。ニュースが退いた席に、記事は座らなかった。
いま隠れているのは5445本
ニュースの個別ページはその後も毎日増えて、いま5445本ある。5445本すべてが noindex で、検索に出しているのは0本。収集も要約も今日も止まらずに動いていて、できあがったページは誰の検索結果にも出ない場所に積まれていく。
表に出している自社記事は323本。そのうち297本は、公開14日以上たって表示がほぼ0の「沈黙」に分類されている。隠したほうも、出しているほうも、静かだ。
最後にもうひとつ。今日のレビューが「次にやる1件」として挙げてきたのは、また共食いの解消だった。ある検索語で /news/ が7.0位にいて、後ろに /topics/policy/ が8.0位でついている。/news/ を noindex にするか、本命ページへ canonical を向けろ、という。表示1回分がクリックにならないまま捨てられています、と書いてある。
表示1回分。
前回は1件のために1,187ページを隠した。今回は1回のために何をするのか、まだ決めていない。


