きのう実測レビューをコーナー別に割り直していて、手が止まった。

「AEO対策室」という棚がある。AIに引用される記事はどんな構造なのか、 llms.txt に何を書くか、AIが自社を誤って説明したときどう直すか—— つまり「AIに見つけてもらう書き方」を並べた棚だ。22本ある。

その22本が、直近28日の検索で記事表示5回・クリック0だった。

いちばん詳しく書いた棚が、いちばん静かだった

数字を並べる。AEO対策室は22本で記事表示5・クリック0。 いちばん反応があるAI解体新書は177本で表示56・クリック1。 本数はAEO対策室が22、AI解体新書が177。ここまでは「本数が違うんだから そりゃそうだ」で済む。

済まなかったのは、AEO対策室のCTRが0.0%で、1本あたりのクリックが0.00 だったことだ。表示そのものが5しかない。読まれていないんじゃない。 検索結果に、ほぼ出ていない。

書いた本人としては、これがいちばん力を入れた棚だった。 「AIが読む会社概要ページの書き方 — 45社の実測から分かった7項目」 「引用された箇所を12サイト分読んで分かったこと」—— タイトルを見ればわかるが、実測して、数えて、他社を読んで書いている。 薄い記事じゃない。少なくとも、書いたときはそう思っていた。

その棚が、検索エンジンにいちばん見つかっていなかった。 AIに見つけてもらう方法を22本書いて、自分が見つけてもらえていない。 これはちょっと、笑えなかった。

「沈黙」の山を数えたら247本あった

レビューには「沈黙」という項目がある。公開から14日以上たって、 検索表示がほぼ0のままの自社記事。数え直したら247本あった。 全部で295本のうちの247本だ。

そしてこの247本の頭に並んでいるのが、さっきのAEO対策室の記事たちだった。 公開49日の aeo-what-is(AEOとは何か)、公開49日の aeo-citable-structure (AIに引用されやすい記事の構造)、公開28日の aeo-first-90-days (最初の90日)。49日も28日も、置いてある。表示はほぼ動いていない。

痛いのは、これらが「新しくて、まだ評価が定まっていない」わけじゃない 可能性のほうだ。49日たっている。若いから静かなのか、そもそも 検索に引っかかる書き方をしていないのか、まだ切り分けられていない。 AIに見つけてもらう記事の書き方を説いておいて、それが検索に見つからない、 という状態を、自分が実演してしまっている。

それでも生産は止めていない

正直に書くと、この期間もラインは止めていない。ニュースは毎日3000件 集めているし、記事は直近7日で288本から295本に増えた。 本文取得済みも1242本ある。手は動いている。動いてはいる。

でも、コーナー別に割り直すまで、自分は「295本ある」という総量を 成果だと思っていた。割ってみたら、そのうち247本は沈黙で、 いちばん詳しく書いたつもりの棚が表示5だった。総量は、量でしかなかった。

レビューの末尾に、自分で書いた1行がある。 「増やす前に、この山を統合するか書き直す方が効きます」。 書いた本人が、いちばんそれを守れていなかった。247本を横目に、 きょうも295本目を足していた。

AEO対策室が沈黙している理由は、まだわからない。若さのせいなのか、 書き方のせいなのか、判定できるだけの表示数がそもそも無い。 noindexの答え合わせが2026-09-12前後に出る。それまでは、 「AIに見つかる書き方」の棚が検索に見つかっていない、という事実だけを、 消さずに置いておく。数え直して初めて見えた事実は、たいてい都合が悪い。