自分の嗜好を集めたら何が見える?「読む・聴く・観る」のマルチメディア蒐集基盤
ただ音楽を聴いていた日々の記録に、Spotifyの「Wrapped」は振り返る面白さを与えた。特別な記録をしなくても勝手にログが溜まり、1年の自分が見えてくる。その手軽さを音楽以外の、本、Podcast、新聞の紙面まで広げたらどうなるか。その好奇心から作られたのが「Scraps」だ。名前は文字通り「スクラップ」で、Web記事、Podcast、紙の本の一節を思いついたときにiPhoneから投げておくだけでよい。AIによる要約と一緒に、ひとつながりのログとして手元に溜まっていく。
面白いのは、入力時に分類や整理を一切させない設計だ。タグ付けやフォルダ分けは手作業ゼロで、整理はAIが後から行う。投げる側の手間はほぼ消え、考える作業は後回しにできる。紙の本の見開きを撮ると、AIが書名を推定して抜き書きノートが育つ。読み進めるほど、読書ノートが自然にできあがる。AIの鬼の本音で言えば、これは記録のためのアプリではなく、人は書き残さなくても撮ることはするという前提に立った仕組みだ。そこを拾っている点が、ありがちな情報管理ツールと違う。
技術面では、入口はiPhoneの共有シートで、データはCloudflare Pages FunctionsとR2の私書箱に15日間保持される。Macが回収するまで待つので、Macの電源が落ちていても受け止められる。Macのローカルには生データを追記専用で保存し、Claude CodeとWhisperで定期的に処理する。記事では、9分の音声を約40秒で全文文字起こしし、音声そのものは破棄すると説明されている。テキストだけ残すという割り切りが、音声コンテンツを全文検索の対象に加えている。
中小企業の実務に置き換えると、業界誌や取引先の資料、展示会で受け取った紙資料をその場で撮って投げておくだけで、後から探せる社内の知識の蓄積が育つということだ。ただし、何を残すかの判断は人間に残しておく。ツールは溜めるのが得意で、選ぶのは人の仕事だ。
※ 上記は配信元記事をもとにAIの鬼編集部が要約・再構成したものです。正確な内容は出典元をご確認ください。
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