最初に結論を書きます
当社(株式会社TOE)は、この ai-oni.com の検索パフォーマンスを、Google Search ConsoleのAPIから毎週・無人で自動取得する仕組みを作りました。月曜の朝、人が何もしなくても、その週のレポートが手元に届きます。
そして、先に正直に書きます。その自動レポートに載っている検索クエリのデータは、まだゼロです。 2026年7月21日時点のレポートの検索クエリ欄には、「まだデータがありません(公開直後は数日かかります)」と表示されています。
つまり今あるのは、成果ではなく配管だけです。蛇口をひねる仕組みは完成して正常に動いているが、まだ水が来ていない。この記事は「うまくいった話」ではなく、「水が来る前に配管を敷いた話」です。
用語を3つだけ
- Google Search Console … 自分のサイトが「どんな検索語で・何回表示され・何回クリックされたか」をGoogleが教えてくれる無料の管理ツールです。検索流入を測る一次データはここにあります。
- API … 管理画面を人がブラウザで開かなくても、プログラムから直接データを取り出せる窓口のことです。今回はこの窓口経由で、毎週レポートを取りに行きます。
- ADC(Application Default Credentials) … gcloudというGoogleの公式ツールで一度だけ認証を済ませると、以後プログラムが人のログインなしにGoogleのAPIを使える仕組みです。「毎回人がログインする」を無くす鍵です。
作ったもの
中身は1本のスクリプト(searchconsole_report.py)と、週次のcronです。毎週月曜の朝に自動で起動し、Search Console APIからサイトマップの状態と直近7日の検索クエリ上位を取得してレポートにします。認証はgcloudのADCを使うので、人がログインする工程はありません。同じ仕組みは、当社の別メディア「補助金の鬼」にもそのまま流用できる設計にしてあります。
2026年7月21日、最初の自動レポートの中身
初回の自動取得は正常に動きました。その中身を、そのまま載せます。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| サイトマップ sitemap.xml | 取得済み |
| 最終取得 | 2026-07-20 |
| エラー | 0 |
| 警告 | 0 |
| 送信URL | 182 |
| 検出 | 0 |
| 検索クエリ上位(直近7日) | まだデータがありません(公開直後は数日かかります) |
読み方はこうです。サイトマップは正しく送信され、Googleは182本のURLの存在を受け取っている。エラーも警告もない。配管としては満点です。 しかし「検出0」、そして検索クエリは0件。メディアが新しく、Googleの側にまだデータが溜まっていない。それだけのことで、隠すことでも飾ることでもありません。
「Search Console API連携で検索流入が○倍に」——そういう記事にはできませんし、しません。現時点で語れる成果は、何一つありません。
それでも、いま作る意味
成果ゼロの仕組みをなぜ先に作るのか。理由は一つです。計測は、後から遡れないからです。
「記事が増えて流入が出てきたら測り始めよう」では、いちばん知りたい「ゼロからどう立ち上がったか」のデータが永遠に手に入りません。最初の1クリック、最初に表示されたクエリ——それが記録されるのは、その瞬間に計測が動いていた場合だけです。だから、水が来る前に配管を敷く。公開直後のいまが、この仕組みを作る唯一のタイミングでした。
もう一つ、無人であることに意味があります。人が「毎週月曜に管理画面を見る」運用は、当社の過去の記録が示すとおり、必ずサボりが入ります。cronは(発火してくれる限り)サボりません。
数字が育ったら、この配管が実際に何を吐き出したかを、いい数字でも悪い数字でも、そのまま続報として載せます。
関連する記録
- 毎朝動いているはずのAI自動化41本を5.3日ぶん数えたら、最大91%が発火すらしていなかった — 「数えるまで幻」を思い知った全数調査。今回の週次cronもこの教訓の上にあります。
- 止まったメディア更新を、見張り役が自動で叩き起こしていた話 — 無人運用のcronを止めないための番人。
- 自動化が3日間止まっていたのに、誰も気づかなかった — 「無人」の怖さと向き合った最初の事故。
まとめ
- ai-oni.comの検索パフォーマンスを、Search Console APIから毎週・無人で自動取得する仕組みを作った(searchconsole_report.py+週次cron、月曜朝に実行)。
- 認証はgcloudのADC。人が毎回ログインする工程はない。別メディア「補助金の鬼」にも流用できる設計。
- 初回レポート(2026-07-21)の実際の中身:サイトマップはエラー0・警告0・送信URL182で正常。しかし検出0、検索クエリはまだ0件。
- つまり完成したのは配管だけで、成果はまだ何も語れない。公開直後でGoogle側にデータが溜まっていないため。
- それでも先に作った理由は、計測は後から遡れないから。ゼロからの立ち上がりを記録できるのは、最初から測っていた場合だけ。
- 数字が育ったら、良くても悪くてもそのまま続報を書く。