作った人が辞めたVBA100本を、AIと発掘調査した話
VBA が 100 本以上、作った人はもういない。ある日、基幹システム刷新で CSV の仕様が変わり、一斉に死ぬことが決まった。記者は非エンジニアながら 100 本の発掘調査を担当した。コード修正自体は AI に読ませれば数分で解説が返ってくる。難しかったのは「誰がどの目的で使ってるのか」の特定だ。社内を聞いて回ると、使ってる本人たちすら中身を知らない。入力ボタンを押して出力を使う。それだけ。調査の結果、3 分の 1 は誰も使ってなかった。10 年、蓋を開けずに放置。やったことはシンプルで、考古学と同じ。まず xlsm を集めて台帳にする。次に AI に読ませて処理内容の解説書を逆生成する。この解説書を持って「これ、使ってます?」と聞いて回る。「このマクロ知ってる?」だと記憶には引っかからないが、「毎週月曜に○○のデータを加工してるらしいんですが」と業務の中身で聞くと、覚えてる人が出てくる。最後に「直す」「捨てる」「n8n で作り直す」に振り分ける。最も重い指摘は「属人化は記録の問題」だ。VBA が悪いのではなく、「何のために作ったのか」をどこにも残さない文化が負債化する。他の部署の誰かが自分の仕事を楽にするために作ったマクロ。それ自体は工夫で敬意を払うべき。だが作った人が辞めた瞬間、誰も知らない場所で業務がそれに依存し、仕様は誰の頭にもない。それが「隠れ債務」になる。n8n への移行を決めたとき、ワークフロー定義より先に「仕様書フォーマット」を作った。処理の内容ではなく「誰が・何のために・止まったら誰が困るか」を書く欄がメイン。中小企業で Excel マクロが手放せないのは、単なる古さではなく、そこに人間がいて、その判断が埋め込まれているからだ。道具を新しくする前に、記録の仕組みを作ること。これが本当の属人化対策だ。
※ 上記は配信元記事をもとにAIの鬼編集部が要約・再構成したものです。正確な内容は出典元をご確認ください。
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