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Cloudflare OSが賭けたのは「SaaSの終わり」だった。触る前に、設計を読み解いてみる

Cloudflare OSが賭けたのは「SaaSの終わり」だった。触る前に、設計を読み解いてみる(内容を表す図ではないイメージ画像)
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Cloudflare OSは、Cloudflare Workersの上に構築されたエージェント向けのワークスペースだ。ドキュメント作成からアプリ開発、エージェント実行まで、自社のシステムと文脈をつないで一気通貫で処理する環境を提供する。Apache-2.0で公開され、2026年8月時点はearly access(v2)の段階。完成品というより、設計思想ごと公開された実装と言える。READMEの冒頭に「過去25年のクラウドアーキテクチャと、SaaSからの大きな決別」と明記されている点が示唆的だ。

Cloudflareが賭けているのは、まずSaaS脱却である。従来のSaaS型は、巨大な共有インスタンスに全員がぶら下がる形で進んできた。データもロジックも中央集約で、コストはユーザーで割り勘する商売である。Cloudflare OSが実装したのはその逆。スライドを1枚作るとき、クラウドのどこかにある共有アプリを呼び出すのではなく、利用者ごとに専用のインスタンスがその場で立ち上がる。Cloudflare Workersが世界中のエッジにアプリを一瞬で配置できる基盤だからこそ、「一人ひとりに個別の実体を与える」という一見重たそうな発想が現実的に成り立つ理屈である。SaaSの本質は「1つのソフトを大勢で共有して割り勘する」ことだったが、その共有の前提そのものが崩れる世界観だ。

もう1つの賭けが「Code Mode」というエージェントの動き方である。従来のエージェントはあらかじめ用意された関数(send_emailやsearchなど)の一覧から選んで呼び出す。これは分かりやすい反面、できることが用意された関数の範囲に限定される。Code Modeはそこをコードそのものに委ねる。検索して、要約して、Slackに送るという一連の処理を、その場で書いた数行のコードとして即実行する。組み合わせも分岐も繰り返しも、コードで表現できることは全部できる発想である。

ここで本当に効いてくるのが、Gatekeeperという権限管理の仕組みだ。コードを書いて何でも実行できるエージェントは強力だが危険でもある。勝手にSlackへ送信されたり、GitHubのコードを書き換えられたら困る。Gatekeeperはそこを受け持ち、外部リソースへの経路を一手に引き受け、副作用のある操作は保留のキューに積んで、人間が後で承認する。エージェントに自由を与えるほど、「何をどこまで許すか」を先に決める仕組みが必須になる。これはClaude Codeのpermission modeで「どのコマンドを自動化し、どこで人間に確認を挟むか」を設計する問題と本質的に同じだ。

中小製造業がこれを導入するなら、焦点は「エージェント選びの前に権限設計がある」という順序である。優秀なエージェントを導入しても、何を許し何を止めるかの線引きが決まっていなければ、結局はボトルネックになる。逆に、自社の業務フローと権限の境界を言語化できれば、そのエージェントは劇的に効く。SaaS脱却という大袈裟な構想より、「エージェント時代に必要な権限設計」を自社で先に考え抜くことが、実装の成否を分ける。

※ 上記は配信元記事をもとにAIの鬼編集部が要約・再構成したものです。正確な内容は出典元をご確認ください。

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