AIが一発で使えるデザインシステムにする、5つの具体策 — GUNJOでやったこと
UI/UXデザイナーの視点からすると、「デザインシステムはAIに使われることを想定して作られていない」という根本的な課題がある。GUNJOというデザインシステムの開発者は、この問題に正面から取り組んだ。人間ならドキュメントの曖昧さを「察して」補うことができるが、AIはそれができない。Slackの過去ログにしか書いていない使い方、コアメンバーの頭の中にある前提、暗黙のルール。こうした「口伝」に依存している部分は、AIの手元では必ず落ちる。だから、GUNJOは口伝を消すことから始めた。さらに、人間向けのドキュメントページとは別に、機械が構造として読める入口を用意した。各コンポーネントの仕様をJSON形式で配信し、TypeScriptの型定義をそのままnpm packageに含める。加えて、サイトのルートに「llms.txt」という、AIクローラが最初に見る地図を置いた。
こうした工夫を施した後、本当にAIが使いこなせるか確認するため、開発者は予備知識ゼロのAIにドキュメントだけを渡して、実際の画面を175回設計させた。AIが手組みを始めたら、そこに見つけられないコンポーネントがある。間違ったコンポーネントを推薦してきたら、ドキュメントか命名が誤誘導している。この「コールドテスト」を積み重ねることで、「AIが使えるつもり」から「AIが使えると確かめた」に変わる。
中小企業が自社のシステムやツールをAIに使わせたいなら、このアプローチが参考になる。「AIに渡せばうまく使ってくれるだろう」という期待は裏切られる。AIに使われることを想定して、ドキュメントを明示的に書き、機械可読な仕様を用意し、型定義を公開し、実際にコールドテストして検証する。この工程を踏まなければ、AIはコンポーネントを無視して手組みを始めたり、存在しないツール機能を勝手に発明したりする。ドキュメント整備は、AIの時代には単なる親切ではなく、システムの機能追加と同じくらい大事な仕事なのだ。
※ 上記は配信元記事をもとにAIの鬼編集部が要約・再構成したものです。正確な内容は出典元をご確認ください。
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