システム開発は、小さく始めるのがいちばん安い
システム開発や AI 導入の相談を受ける時、相手は要件定義書をまとめてから持ってくる。だが著者のアドバイスは逆だ。何も揃えるな。そのかわり「いま一番痛い業務をひとつ」だけ決めて持ってこい。その業務のスクリーンショットか Excel、あるいは口頭説明で十分だという。なぜか。従来のシステム開発は数ヶ月かけて要件定義書を作り、開発して、納品のときに初めて現場が触る。だから「思っていたのと違う」が起きる。全部を決めてから作るのは、そもそも無理がある。それは動くものを見る前に完璧さを求める作業であり、要件なんて触ってみるまで分からないのだ。
ところが今、AI で開発速度が上がった。順番を逆にできる。最初の2〜4週間で、最も痛い業務のところだけ動くものを作る。それを現場に触らせる。「ここが違う」「これなら回る」を、紙の仕様書ではなく動く画面を前にして話す。このスピード感は圧倒的だ。違っていたら直す、根本から違ったら捨てて作り直す——その全部が、昔の要件定義ひと工程分より安く済む。よくある失敗は三つ。最初に全部盛り込もうとすること、現場を巻き込まないこと、そして作って満足して運用を考えないこと。最後の一つが特に重要である。「作ったあとの話は、作る前に決めておくのがいちばん安い」——この逆説的な真理こそが、システム導入の本質を言い当てている。
中小企業がシステムや AI の導入を検討する時、「要件を完璧にまとめてから」と待つ必要はない。困っている業務を1つ、できれば3人は毎日触っている業務を、スクショなり Excel なり口頭で持ってくる。その時点で開発に入る。小さく始めるのが、実は一番安いのだ。完璧な要件定義より、動く小さなプロトタイプの方が、組織は学べるし、判断できる。
※ 上記は配信元記事をもとにAIの鬼編集部が要約・再構成したものです。正確な内容は出典元をご確認ください。
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