アプリの立ち上げに毎回必要な「運用体系」を、AIエージェント用のスキルにした
AIエージェントとアプリ開発をしていると、コード品質より先に別の場所で崩れる。チャットセッションが終わると会話の文脈が消えて、次のセッションで「ここまで何をやったか」を最初から推測する。iOSは完成したのにAndroidが置いていかれる。3週間前に「これは後で決めよう」と言った項目が、実装時に誰かが勝手に決める。エージェントは1セッション内ではよく働くのに、セッション間で情報が消失する——これはプロンプトの工夫では解決しない。構造の問題だからだ。そこで、新規アプリを立ち上げるたびに自動展開される「app-kickoff」というスキルを作った。リポジトリのルートに「意味モデル・要件・決定・進捗」の正本を置き、実装コード(iOS/Android)は正本にしない。完了条件は「どちらか一方のOSが動いた」ではなく、「両方が同じ受入条件を満たす」となる。
ここでの工夫は、「人間の約束」ではなく「マシン検査可能な形式」で設計を固める点だ。進捗をステートマシンで管理し、次の着手が常にちょうど1件になるようにスクリプトで検査する。決めたはずの項目が、どの実装工程に割り当てられたかもTSVで追跡する。割当がない項目が「決定したのに実装されない要件」として浮上する。セッションが変わっても、スクリプト1本で「現在地・次の1手・ブロッカー」が復元できる。これはプロンプトで「続きをしてください」と頼むのとは比べ物にならない正確性を持つ。
複数のラインで製品をつくる製造業では、各ラインの進捗が日々ズレていく。「全体としてはいつ完成?」という質問に答えるのに、各現場に電話を入れる。その報告が翌日には古くなっている。ここをスクリプト検査可能な形式で進捗を記録しておけば、現況が常に機械的に把握できる。決定漏れもコンピュータが教えてくれる。引き継ぎのストレスが激減する。
※ 上記は配信元記事をもとにAIの鬼編集部が要約・再構成したものです。正確な内容は出典元をご確認ください。
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