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AIに使われるSaaSが、APIの次に設計すべきこと

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SaaS企業がAIエージェント対応をうたうとき、APIやMCPを公開することがまず話題になる。だが、接続できるだけでは実務には足りない。AIが実際に業務を担うようになると、サービス側に求められるのは「何ができるか」だけではなく、より大切なことがある。それは「AIにどこまで任せるのか」という境界が、明確に定義され、構造に組み込まれているかどうかかだ。

請求書SaaSを例に考えると分かりやすい。同じ請求書作成でも、経理担当者、経理責任者、開発者、セキュリティ担当者では、AIに期待する役割と権限が異なる。経理担当者は入力作業を減らしたいが、送付前に金額と宛先を確認したい。経理責任者は承認を経ていない請求書が顧客へ届かないことを重視する。開発者はAPIの使いやすさを求め、セキュリティ担当者は後から誰の権限で何が実行されたかを証明できることを求める。APIをただ公開するだけでは、この複数の立場のニーズを同時に満たせない。

重要なのは「AIが請求書を発行するな」という指示だけでは曖昧だという点だ。発行という一つの操作を禁止しても、メール送付、郵送依頼、請求済み状態への変更、会計側への連動、その他の後続処理など、複数の「確定経路」がある。各経路について、AIと人間の境界をどこに置くのかを定義しなければならない。さらに厄介なのは、業務が実際に外部へ影響を与えるまでに何度も分岐点があることだ。

AIに使われやすいSaaSとは、AIがすべてを自動化できるサービスではない。むしろ逆で、AIが任された仕事だけを行い、越えてはいけない境界で確実に止まり、実行結果を人間が確認できるサービスだ。この設計ができているかどうかが、AI時代のSaaSの競争力になる。具体的には、誰の権限で動いているか識別できること、準備と確定を分けられること、委任範囲に合った権限を渡せることが要る。さらに失敗時の確認と取消ができるかも重要だ。中小企業がAI導入を検討するとき、「そのSaaSはAIからどこまで操作できるのか」を確認できることが、信頼できるサービス選びの第一歩になる。

※ 上記は配信元記事をもとにAIの鬼編集部が要約・再構成したものです。正確な内容は出典元をご確認ください。

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