D'Addario、プロモーション動画でAI音楽使用を認める
ギター弦メーカーの D'Addario が YouTube で新製品のプロモーション動画を公開した。低音域対応の弦セット(extended-range guitars 用)のデモンストレーション映像だったが、視聴者から「この音は AI では」という指摘が相次いだ。2週間にわたって同社は「生録音だ」「Logic のミキシング技術の問題だ」「AI アシスト型のマスタリングツールを使っただけだ」と主張して否定し続けた。ところが最終的には Suno という AI 音楽生成ツールを使用したことを認め、Instagram の投稿を修正する事態に至った。
ここで本当に重要なのは「何を隠そうとしたのか」という点だ。D'Addario の経営層が初動で「使ってない」と言ったのは、「AI 音楽はまだ市場で受け入れられない」という判断があったからだろう。楽器業界には強い職人意識と美学がある。「AI が作った音で製品を売るのはタブー」という暗黙の了解がある。だから最初は言い張った。しかし証拠が次々と出た。YouTuber の Rhett Shull が D'Addario から Logic のオリジナルセッションファイルを直接入手し、完成版とは明らかに異なるメロディとリズムが存在すると指摘した。業界的には大きな転機だ。楽器のような「音」が直結するプロダクトで、AI 使用が「ばれる」という現実が浮き彫りになった。Fender CEO の発言など、楽器業界全体で AI をめぐる議論が加熱している。
D'Addario の謝罪では「社員と外部パートナーに AI 使用の開示義務を課す」と述べているが、これは「うっかり使っていた」「プロセスが統制されていなかった」という白状に他ならない。AI は確かに便利だが、「使った」と分かると信頼が失われる業界がある。特に職人性や美学が売りの商品ほど危ない。プロモーション制作も採用面接も、「AI で作った感」が漂えば逆効果になる可能性が高い。企業内で AI 使用ガイドラインを明確にし、「透明性」と「領域の選別」の両立が必須になりつつある。D'Addario の教訓は「バレるから正直に」ではなく「バレる領域では使うなら最初から宣言する」という戦略転換を迫るものだ。信頼の喪失は、技術以上に深刻な経営課題になる。
※ 上記は配信元記事をもとにAIの鬼編集部が要約・再構成したものです。正確な内容は出典元をご確認ください。
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