AIの鬼
TechCrunch AI

大手企業の従業員1人当たりAI支出が減少——一時的か、警告信号か

大手企業の従業員1人当たりAI支出が減少——一時的か、警告信号か(内容を表す図ではないイメージ画像)
イメージ

AI 採用が 8 月に失速した。支払い処理企業 Ramp が 70,000 社を対象に調査したところ、AI 製品に課金した企業の割合は 56% で、前月比わずか 0.4% の微増。さらに注目すべきは、AI をもっとも使っている上位 1% の企業での従業員 1 人当たり支出が約 10% 減少し、$7,205 に落ち込んだことだ。一見すると「夏の休暇シーズンだから」と思うかもしれないが、背景には別の動きがある。OpenAI と Anthropic の価格競争でトークン価格が半減以下に下落し、ユーザーが高性能な最新モデルではなく、より安い既存モデル(ChatGPT 5.6-Terra や Sonnet など)へ流れているのだ。

AI の鬼的に本当に怖いのはここだ。AI インフラ企業(つまり GPU チップメーカーやモデル開発企業)は、数百億ドルの設備投資を「企業の AI 支出が右肩上がりで続く」という想定で行ってきた。だが現実は、価格が下がると同時にボリュームが伸びず、利益が伸びていない兆候がある。これは一時的な「夏の谷」なのか、構造的な問題なのか。Ramp のデータは tech 企業に偏っており、全体像とは異なる可能性もあるが、それでも「期待と現実のズレ」が始まったことを示唆している。

ビジネス側からすると、これは悪い知らせではなく、むしろ好材料だ。「AI に投資しないと遅れる」という焦燥感で無理に導入する必要がなくなるからだ。むしろ、モデルが安くなり、試行錯誤のハードルが下がっている今は、自分たちの業務に本当に必要な AI を見極める時間をかける余裕が生まれている。オープンウェイトモデルの利用が 6.4% に留まっているのは、企業がまだ「確実に動く商用モデル」を選んでいる傾向を示しており、それもまた、無理にフロンティアモデルを追う必要がないことを物語っている。

※ 上記は配信元記事をもとにAIの鬼編集部が要約・再構成したものです。正確な内容は出典元をご確認ください。

御社でもAIを使ってみませんか
まずはここから 御社でもAIを使ってみませんか? 御社の実際の業務を題材に、AIで何ができるかを一緒に考えます。 「ChatGPTの使い方」を教えるだけの研修ではありません。 AI研修・AI活用相談 →