AIを入れても仕事は変わらない? アビームとNotionが「企業ナレッジ」に注目する理由
AIエージェントの導入が加速する中、アビームコンサルティングとNotionが指摘する問題は、AIツール自体ではなく「企業が保有する知識」だ。2026年10月から開始される「ナレッジ起点AI組織変革支援サービス」は、AIを入れても実際には仕事が変わらない理由を直視した取り組みである。
その理由は単純だが根深い。営業なら「この条件ならどう提案するか」、人事なら「この判断基準の背景は何か」といった企業固有の判断ロジックが、社内に分散したままになっているということだ。マニュアルにも、データベースにも、システムにも整理されておらず、個人の経験や過去の会議議論の中に埋もれている。汎用的なAIエージェントは、こうした暗黙知を参照できないため、結局は導入後も業務は大きく変わらないというわけだ。
アビームとNotionのアプローチは、逆転の発想だ。AIエージェントを既存業務に後付けするのではなく、「AIが仕事をする前提で、企業の知識を一度全て整理し直す」というものである。Notionを「Agent OS」として位置付け、企業内のナレッジを構造化し、継続的に更新できるナレッジ基盤を作る。その上で、人とAIの役割分担、業務プロセス、組織運営そのものを再設計する。AIは手段であり、本体はナレッジの整備と組織変革なのだ。
実装段階では、SAP、Salesforce、Microsoft 365等の既存システムとの連携も想定し、会議終了や稟議申請といったトリガーをきっかけにAIが文書作成や通知を自動実行する仕組みを構築する。重要なのは「多くのAIエージェントを作ること」ではなく、「個人の経験を組織の資産に変え、人とAIが学習・改善を続けるサイクルを作ること」だ。中小企業がこれを聞くと二の足を踏むかもしれない。だがこれは、多額のシステム投資をする前に、自社の仕事そのものを見つめ直すチャンスでもある。
※ 上記は配信元記事をもとにAIの鬼編集部が要約・再構成したものです。正確な内容は出典元をご確認ください。
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