PTC、「Onshape」でMCP連携 自然言語でカスタムCAD機能の作成が可能に
CADは専門家の道具だった。型紙から部品図まで、正確さが求められるから、操作を完全に覚えた者がやる。そこに、MCPを通じてAIを統合するという試みが始まった。PTCがOnshapeに組み込んだ「FeatureScript MCP Server」は、自然言語でカスタムCAD機能を作る仕組みだ。エンジニアが「こういう機能がほしい」と言うと、AIがFeatureScript(CAD自動化の言語)に翻訳し、その通りの機能を組み込む。プログラミングなしに、手作業では面倒な寸法調整や反復処理をAIに作らせてしまおうという狙いである。PTCのDavid Katzmanはこう述べている。「text-to-CADではなく、text-to-code-to-CADだ」。つまり、AIが直接CAD図面を吐き出すのではなく、人間が読み書きできるコードを作り、そのコードがCADの命令に変わるという設計。この中間層があるから、後で誰かが見直せるし、変更できるし、流用できる。一度作ったカスタム機能は、その後何度も再利用可能な資産になる。中小製造業にとっての意味はここだ。設計者が「毎月同じ作業をしている」に気づいた瞬間、それをAIにFeatureScriptで書かせて、ボタン一発にできる。外注や高額なプラグイン買収の代わりに、AIの呼び出し1回分のコストで、持続的な時間短縮を手に入れる。さらに、その機能は別の案件にも流用できる。同じ業種、同じ工程なら、一度作ったツールは何度でも働く。もう一つ、見落としがちなのは「エンジニアリング」を支援する立場への転換だ。CADのUIやコマンド体系が完璧になることよりも、設計者がやりたいことを、楽に、速く、正確に実現するためのインタフェース(この場合は自然言語)を用意する。CADツール自体は変わらず、その周りにAIというレイヤーが乗っかる。こういう「周辺化」が、ツール市場全体の構図を変える。既存ツールの専有領域を食うのではなく、使い手の生産性という一点にAIを集中させる。これが、AI組み込みツール時代の真の勝ち筋だ。
※ 上記は配信元記事をもとにAIの鬼編集部が要約・再構成したものです。正確な内容は出典元をご確認ください。
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