NEC、社内の“AIトークン節約”に注力 「同じ使われ方なら10分の1に」と小玉CAXO
NECが9月、全社のAI利用にかかるトークンコストを2026年上期中に5分の1、下期中に10分の1に削減する目標を打ち上げた。一見すると無理な話に聞こえるが、小玉CAXO(Chief AI eXperience Officer)の説明を聞くと核心が見える。「利用量は増える。それは仕方ない。ただ、同じ使われ方なら10分の1にする」という言い方だ。つまり、AI活用そのものは膨らむが、1タスクあたりのコストを劇的に下げるという戦略である。
これは単なるコスト削減ではなく、AIを使いこなす企業の成熟度を示している。ルーティング(タスクごとに最適なモデルを選び分ける)、高性能モデルと軽量モデルの使い分け、キャッシュの活用、コンテキストデータの整備——こうした地味な工夫の積み重ねで、フロンティアモデルばかり食わせていた消費を10分の1にコントロールする。競争が加熱する中でも「アウトプットで回収できる限り、支出を正当化できる」という経営判断も冴えている。背景にあるのは8月に設置した「コーポレートAI・Workforce部門」という、全員がAIと働く組織への移行だ。AIネイティブカンパニーへの本気度が伝わる。
中小企業がAI導入を始めるとき、大多数は「とりあえずChatGPTやClaudeを社員に使わせる」から入る。その先にあるのがNECの取り組みだ。利用量を計測せず、誰がどのモデルに何をさせているか可視化もしなければ、コストは野放図に膨らむ。今から「使わせる」のではなく「管理しながら使わせる」という土台を作れば、やがて効率と価値の両立が見えてくる。
※ 上記は配信元記事をもとにAIの鬼編集部が要約・再構成したものです。正確な内容は出典元をご確認ください。
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