GoogleとRedditはネット支配できず——Webスクレイパーが法廷勝利
GoogleとRedditは、自社のサイトやデータを自動収集する「Webスクレイパー」に対し、DMCAという米国のデジタル著作権法を根拠に訴訟を起こした。ところが、この訴訟でスクレイパー側が勝訴した。法廷の判断は、「GoogleやRedditがネット全体を支配・統制できるわけではない」という現実を法律的に認めたことに等しい。
この判決が興味深いのは、大企業とAI企業が「自分たちのデータは自分たちの資産だ」と主張する時代に、技術的現実がそれに反抗する形になっているからである。生成AIの訓練に大量のデータが必要であり、その多くはWeb上から自動収集されている。GoogleやOpenAI、Metaといった企業は、自分たちのデータ収集には寛容だが、他者のスクレイピングには厳しい。法廷は「それはズルい」と判断したわけだ。ただしこの勝訴が「全てのスクレイピングが合法になった」という意味ではなく、むしろ「ネット上の情報流通は技術では制御不可能で、法律も後追いしている」という時代の混沌を映している。ネットは誰のものでもあり、誰のものでもない状態が続く。
中小企業にとっての含意は、生成AIの訓練データ問題は単純ではないという点である。「AIが自社の著作物を無断で学習している」という懸念は正当だが、同時に「その懸念だけで訴訟に持ち込めばスクレイパーに勝てる」わけでもない。今後、データと訓練をめぐる法律は大きく変わる可能性が高い。AI導入を急ぐなら、「今は合法だが将来グレーゾーンになる可能性」を視野に入れながら動く必要がある。
※ 上記は配信元記事をもとにAIの鬼編集部が要約・再構成したものです。正確な内容は出典元をご確認ください。
このニュースの全文は、配信元でお読みいただけます。 Ars Technica AIで元記事を読む →


